2015/10/28
稽古場日誌【客席編】…七井悠(役者)違いました

七井です。

10月ラストを飾る4連続稽古の初日でした。
10月も終わるのだから、何か課題を設定してそれを追及しよう、と久野さんと話をしました。

課題、課題、、課題、、、

結局考えても全体と部分を切り離すことは出来ないなあと(私は)感じ、いつも通り冒頭から丁寧に通してゆきました。

結果、この日の課題は「登場人物の目的の設定」になったと(稽古後に)思いました。

稽古の最後に全体を通しました。自分でも言うのもおかしいですが、非常に面白かった。
今までの稽古で出てこなかった反応がお互いに生まれて、久野さんの書かれている台詞の意味がとてもクリアになり、自分の中でも新しい解釈が出てきました。

間を取らないこと。お互いの会話があっちこっちを向いて成立しないこと。相手に注目すること。

今回再演をするにあたって、前回と違うものを と漠然と考えていましたが、今回の稽古でその一端が少し見えたと思います。

また次に稽古をするときは、同じようには行かないでしょう。同じ事を繰り返しても面白くないので、常に変化できる状態 を探ってゆきます。




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【第2弾】『パノラマビールの夜』脚本・演出:久野那美
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2018年1月25日(木)-1月28日(日)

2015/10/28
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者)不安定な魅力

今晩は、中村です。今晩は、満月です。

今日は客席編の稽古でした。
昨日の稽古では、個人的に「登場人物の目的を明確にしよう」と思って稽古に望んだのですが、それが思いの外、芝居に影響しました。ので、昨日に捕らわれるのではありませんが、今日も、個人的に、(登場人物の)目的を(中村・役者の)意識の何処かに起きつつ、稽古をしてみました。

また、今日の稽古では、言うべきものがある安定した状態と、その場その場に対応して、流動的に在ろうとする不安定さ、について考えました。
…以下の文は、この稽古場から感じた「芝居について」のことであって、全ての舞台芸術に当てはまるとは思ってません。

台本というのは、変わりません。
紙に書かれた文字という媒体で作者から生まれたもので、ある日突然頁を捲ったら台詞が変わってたっ!なんて、勿論ありません。(改編という形はありますが)

しかし、一方、人間(演出家、俳優、スタッフ、観客)は、常に良くも悪くも不安定です。それが、舞台の魅力であると私は思います。が、ただ、その不安定さでは、あまりに拠り所がありません。

そのために、安定した存在である台本は、大きな軸になります。
俳優は、台本の言葉を読みます。台本から得た情報は、言わずもがな、大切な要素になります。
例えば、その物語の中で、どう呼吸(=存在)をすれば良いか、という、ある種…生き方・在り方と言いますか、を打ち出してくれる一端を担っていると思います。

また、一人で台本を読んでいて気づけないことに、稽古場で、はたと気づくことがあります。その気付き、その場での自分(≒登場人物)の心の琴線に触れた震えを積み上げて、「台本」という紙に書かれた文字という媒体から、その場にいる人が立ち上げたものが、結果、「芝居」と呼ばれるのではないかな、と思います。

凄い感覚的なことを多く書いてしまいました。

自分の整理も含め、凄いざっくりいうと、今日稽古では、
安定を目指して生まれたものは、何処か面白味が物足りないし、寂しい。不安定なことを許して、その代わり、しっかりその場で起きたことを受け止めていくことが大切なのでは
、ということであった、ような、感じがします。私の受け取り方では。

文章にすることは、大切ですが、同時に、むずかしいですね。



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2015/10/29
稽古場日誌【客席編】…七井悠(役者)劇の冒頭の緊張感

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29日は、京都の東山青少年活動センターという場所で行いました。
この場所は昔私が演劇の稽古に使ったりしていたので、久しぶりに行って懐かしい気持ちになりました。

去年の缶の階でもそうだったのですが、劇の冒頭(の入り方)が大事だ と言う話にrecycle缶の階でもなっています。
そのせいもあってか、劇の途中から稽古をすると積み重なっているものが少なく(感じるので)思うように行きません。
(ですが、途中からの稽古で重なったもので冒頭が変わるということも有り得るわけで、、)

なので、今回は冒頭での二人の緊張感を生み出すにはどうやって二人が出会えばよいのか、と言うことを色々ためしながら稽古をしました。
まったく別の方向を向いた人間が、唐突に、(ある種)特異な環境で出会ったら、互いにどのように反応するのか。
最近キーワードになっている「不安定さ」も、この辺に絡んできている気がします。
「不安定さ」は、「関係の不安定さ」なのかもしれません。

では、主体としての俳優はそこにどう居るべきなのでしょうか。



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2015/10/30
稽古場日誌【客席編】…浅田真那(演出助手)

冬は暖を取るために缶珈琲を買います。こんばんは、浅田真那です。
10月30日は中京青少年活動センターにて客席編の稽古を行いました。

私はほぼ2週間ぶりの参加だったのですが、久野さん、七井さん、中村さんたちにとっては4日連続稽古の最終日。
しかもこの日は早速、稽古場見学募集のページを見たお客さまが1人いらっしゃって、少し緊張しながら稽古場に向かいました。


稽古の最初は最近課題になっていたらしい冒頭での男(七井さん)が女(中村さん)に声をかけるシーンを何回もやりました。
久野さんからの「これでもかというくらい大げさに声をかけてみては?」という提案に従い、七井さんは「振り向きざまに手をバァっと広げて相手に声をかける」というとても不自然な動きを試しておられました。
すると、男にとっては理由のある行動でも、事情がわからない女にとっては不審としか思えない行動をすることで、相手に対する危機感を覚え、相手のすることに関心を持つためか芝居がどんどん動いていきます。
この始まりから何かを掴んだ様子のお2人は、通し稽古に入っていきました。

……結論から言うと、本当に、とてもいい通し稽古になっていました。

話を続けようする男は女に話の邪魔をされてうまく話が続けられなくなるたびに、また女は自分の想定していたことが男によって裏切られていくたびに、どんどんお芝居が不安定になっていきます。
不安定というのは悪い意味ではなくて、自分が思っていた5分後、3秒後が全て裏切られ、それに気づいた時に自分の中の状況が再構成されるということ。
普通の会話では当たり前のことでも、喋る台詞も結末も決まっているお芝居でそれらを行うことのなんと難しいことか。
そんな難しいことをまだ何もかもが完璧だったわけではなくても、お2人は見事に表現していっていました。

久野さん曰く、「今日は連続稽古の中でも特に良かった」とのこと。
それでもまだ変えていけるところ、特に台詞と台詞の間の間などについては課題もあったりして、これからの稽古もまだまだ変化していく余地がありそうです。

本番が迫ってくる中、まだまだ楽しみな客席編の稽古でした。



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2015/11/02
稽古場日誌【客席編】…七井悠(役者) スローモーション

11月に突入しました。今年の7月から始まった稽古も、4ヶ月近く経ち 本番までの残りも2ヶ月です。

本日も変わらず冒頭の部分を丹念に稽古します。

稽古の成果か、「二人の間でのやり取りが成立する割合」が高くなってきたと思います。
所謂土台が出来てきたとでも言うのでしょうか。

稽古では毎回同じ台詞をしゃべるのですが、その台詞の中身(どういった状態の相手に、どういったニュアンスで言葉をかけるのか等)は、毎回微妙に違います。稽古によっては、まったく違う場合もあります。
稽古場では、その変化する可能性を出来る限り広げて、久野さんの言葉(台詞)を色んな角度から検討しています。

話す言葉は変わらない。では変化しているのはなにかと言うと、出演している俳優二人のからだなのかな、と思います。
自分のからだがどう在ったら、言葉をしゃべれるのか。稽古はそんな事を確認してゆく作業でもあります。

本日の稽古では、久野さんからスローモーションのような演技になっていると言われました。
これも、言葉と自分のからだの切り離しが出来つつあるからなのかも知れません。



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2015/11/06
稽古場日誌【客席編】…二澤真帆(制作助手)

こんばんは。寝る前にちょっと足が寒くて靴下を履く季節になりましたね。
お初にお目にかかります、制作助手を務めております二澤真帆でございます。
ちょっと言葉が古めかしいのはご愛嬌。

はじめて稽古場にお邪魔しました。
公演に参加してから数ヶ月経過、今日、はじめてどんなお芝居が創られているか見ることができたのです。
稽古場の扉を開けるまでどきどき動悸。劇場へ観劇に行くのかという具合に興奮しておりました。





静かでした。
空気の動きが伝わってくるような、そんな印象を受けました。

七井さんがアクションを起こす、中村さんが反応する。
中村さんが台詞を発する、七井さんが言葉を返す。
その空気の動き。それぞれの役者さんの作り出す空気の流れ。


丁寧に言葉を伝えるという行為は、何より力が必要であるような気がします。
気力。胆力。そのようなもの。
粘り強さ。勇気。そう言い換えてもいいかもしれない。
適当な言葉を発しておいて、うやむやにして誤魔化すほうが楽だから。大体のことが伝わればいいと、伝えることの難しさは、普段の生活ではあまり意識されないはず。

今回の稽古場では、そういった力強さを感じました。
白鳥は静かに泳いでいるように見えて、水面下では激しく水を掻いているそうな。
相手を見つめ、間合いを読みとり、葛藤と闘い、次の手を繰り出す。
剣道、将棋、囲碁……1対1で戦う競技(?)に似た空気感でした。

劇場でこの戦いがどんなふうに発展するのか、今から観客気分で楽しみになってしまいます。

ぜひ足をお運びください。
稽古場見学も受け付けています!



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2015/11/06
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者) 通す

今晩は、中村彩乃です。先日卒業論文を稽古場日誌のテイストで書いてしまい、たしなめられました。

今回の稽古では、劇場で通し稽古をしました。(仕事の早い二澤さんにブログを先越されたので一昨日の稽古になります。すみません)

先日、「芝居を積む」という表現がしっくりくると、書いたような気がしますが、まさにそれだな、と、通し稽古をする度に、感じます。
台詞を言うためには、その台詞を独立したものではどうもいけません。それまでの積みあげがなければ、どこかで聞いたような節回しになったり、しっくりとこない、上っ面な状態になります。
また、それは自分の台詞だけでなく、相手との関係も、同じくして積み上げていくものだと思います。

イメージとしては…なんだろう、囲碁や将棋やオセロといいますか。幾通りも戦法があって、同じ対局はまず無い、というところでしょうか。(そう言えば最近稽古場でよく囲碁の話題が出ています)

あと、今までは積み上げること事態を重視していましたが、最近は少しずつ「何を積み上げるか」といったことも、稽古場で話題になるようになりました。
久野さんの言葉がけは、「こうして」といった指示というより、例えば提案であったり、こう見えてた・聞こえてたという起こった事実を教えてくれることであったり、と、非常に芝居の在り方に対して鷹揚で、そこが面白いと私は感じます。いただいた言葉を受けて、そこから俳優がどう変化するか。

出来るだけ柔軟に、素直に現象を受け入れつつ、どこかで、この物語のなかでしっかり通す軸(芯?)のようなものを、探っていきたいと思います。



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2015/11/07
稽古場日誌【舞台編】……浅田真那(演出助手)

遅くなりましたが、11月7日は約2ヶ月ぶりに舞台編の稽古をおこないました。
私は18時からの参加でしたが、久野さん、太田さん、諸江さんの3人は14時から稽古をしており、計7時間のロングタイム稽古です。
稽古時間としては長め、しかも連日稽古の久野さん、東京から帰阪された太田さんに奈良帰りの諸江さん。疲れていてもおかしくないはずなのに、私が来た時には3人ともとても楽しそうに、稽古をしておられました。

客席編でもそうですが、やはりお芝居の冒頭の部分が決まらなければ先に進めないとのことで、最初の独白のところ、そして缶コーヒーがヒーローに声をかけるところを重点的に稽古しました。

舞台編の稽古場の特徴は、とにかく会話量が多いこと。
太田さんも諸江さんもとてもお話が上手くて、自分の考えや演技の方法を言葉に出来る方々なので、自然と稽古もディスカッションみたいになっていきます。
久野さんはお2人を「本当によく喋るでしょ?」と仰いますが、言っていることがとてもわかりやすいので、聞いていて苦にならない、どころかすごく為になるのです。
例えば久野さんが「こういう風にする為にはどうしたらいいの?」という質問をすれば、「それは〜〜だから、こうしてみる」という答えが明確に返ってくる。
しかもその返答にはユーモアも混ざっていて、笑いも絶えない。
観ているだけなのに、何故かちょっとした演劇論の講義を受けている気持ちになります。(芸大出身の私から見ても、大学の授業並みに為になる話がたくさん聞ける稽古場だと思います。)
最近は客席編の稽古が多かったので、この舞台編稽古での独特な空気はとても面白く感じました。

約7時間した稽古の後には、全員でビールを飲みながら、ここでも真剣な演劇の話が続きます。
客席編ももちろんですが、本当に演劇が好きな人たちの集まりなんだなぁとしみじみ思う、舞台編の稽古でした。



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2015/11/12
稽古場日誌【舞台編】…森田深志(演出助手)

11/11(水)
今日の稽古は、身体の緊張を如何にして逃がすか、ということに焦点を当てていたように思います。上演中立ちっぱなしはしんどい、しかし座ると段取りが発生してしまう、お互いの距離感、身体の駆け引き、といったことを探り探り行いました。

「日常の癖」が出た時、不自然に映ることがあります。当人にとっては何ら違和感のないものであっても、その人特有の癖である場合は観る人は気になるようです。

久しぶりに稽古に参加したのですが、前回演った時と全く役の立場が変わっていて本当に不思議でした。



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2015/11/12
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者) 1+1=

今日は。中村彩乃です。
ゼミ室より失礼します。

先日の客席編稽古では、初めから芝居をしつつ、久野さんの意向で所々中断して、それまでの稽古を検討し、また再開する、といった流れで稽古をしていました。

今回は、何となく七井さん(椅子を並べる男という登場人物)の様子がいつもと違いました。いや、同じ時など一度もないのですが、「違うなぁ」と、芝居中に明確に認識が起こることは、あまり無いことなので。自分でないひとのアプローチが変わることによって、自分も変わり、そこにまた新しい解釈や可能性が生まれる瞬間は、個人的に、俳優をしてる上で楽しみな瞬間であります。


以前、ある人に「稽古では俳優は色々やれ。稽古中はプレゼンをして、精々怒られたら良い」と言われたことがありまして、私は、結構この考え方を興味深く思います。
プレゼンという言葉では語弊を生むかもしれませんが、俳優(参加者とも言うかもしれません)は1+1は2以上の可能性を探っていける立場でありたいと思います。

稽古中の役割というか、目的は、現場によって異なります。それは演出家の意向であったり、脚本の趣向であったり、共演者との擦り合わせであったり、と。

上記のように、演技のプレゼンをすることが求められる場もあれば、逆に、演出家の意向にまずは従事して後に自分のなかに落としていく場もあります。(どちらが良い悪いでなく)

このRecycle缶の階の現場は、何か、不思議な現場であるような気がします。
イメージとしては、脚本が作品の枠ぶちになるのでなく、脚本が作品の種、この例えで言うと、絵具…でしょうか、になる要素と言いますか。
脚本の言葉が、私の外にあるものでなく、自分の内に存在している感覚があります。

考えること、検証すること、積み上げていくことを、繰返し繰返し繰返すこと。本番が終わるまで、続けるべきことであるし、その繰返すことが、とても面白く思います。



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2015/11/13
稽古場日誌【客席編】…七井悠(役者) 緊張と脱力の狭間で

こんばんは。本日も客席編の稽古でした。

演劇の稽古と言うのは、参加している各々の都合もありまして、大抵夜に行われることが多いです。
というのも昼間は仕事をしていたりなどと、なかなか演劇の稽古に専従できない環境でやっているからでもあります。
そうなると、仕事終わりに稽古場に直行して稽古 と言うシチュエーションも多くなります。
その場合、仕事をしていた自分のからだ(仕事をしていた自分)を引きずって稽古に望むことになります。

演劇の台詞は、人間が喋るので喋る人のそのときの状態がどうしても反映されます。
なので、稽古場に入ったら雑音のないフラットな状態(思ったことがからだに反映されて演技が出来る状態)になるために、ストレッチをしたり発声練習をしたりします。

今日は仕事終わりで、それほど疲労もなく稽古場に行きました。準備をしている時に、からだが大分脱力していたので今日は良い稽古に出来るかもしれないと思いながら稽古に望みました。脱力して、自分のしたいことをやりすぎ、逆に緊張してしまった稽古だったと思います。

自分のからだの状態と、良い演技 の関係は、一筋縄ではいかないようです。
その探求も含めての稽古です。



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2015/11/13
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者)稽古の蓄積

今晩は、中村です。ところで、ビスコには乳酸菌が一袋一億個も入ってるそうです。今私の体内には三億個の乳酸菌がいますので、頑張って働いて欲しいです。
すみません、関係無い話でした。

今日の稽古は、非常に発見が多いものでした。これはちょっと、文章にしていくのは、散乱しそうなので、いつかの如く箇条書きにて失礼します。

まず、稽古場で出た発見です。
・台詞の間をつめることによって、相手の音をより素直に、少ない誤差で受けれるため、一人よがりな言葉(音程)でなくなる可能性が高くなる。変に間を作るとそれは相手との対話でなく、自分の中で生産されたものになる。
・相槌をうってる間は、主導権は握られてない。反論しようとすると、主導権は奪われやすくなる。
・相手がふんわりしてたら、もう片方の輪郭がハッキリするという現象が、
何度かあった。相手に伝えよう、とか、聞いてもらいたいとか、そういう気持ちが強いから、輪郭がハッキリするのではないか。(バランスが良いのが一番だけど)


以下は、私の反省というか、稽古を踏まえて考えたことです。個人的なところが多いです。
・私は場所が変わったり、人が変わったりすると、自分の思ってる範疇の3倍くらい、何かしらの影響を受けるタイプであること。
・稽古場所が変わることで距離感が変わる、距離感が変わることで声の出し方、意識のあり方・向け方が変わる、すると芝居も変わること。
・「今演劇出来てるぞ」みたいな気持ちの(そんな自信満々ではないにしろ、少なからず、そんな感じになってるだろう)ときは、だいたい外から見ると出来てない。一人よがりなものになってること。
・受け身なりすぎてもいかんし、放とうとし過ぎてもいかんから、その微調節を一瞬一瞬でする。
・稽古で起きたことを積み重ね・経験として大事にするのは大切だけど、劇中(演技中)では、無意識下で確かに積まれてると信じて、引きずられないようにする。

上手くはまるときは勿論楽しいですが、今日のように、ストンとはまらない日も、上記のように得るものは多く、稽古は楽しいです。

個人的に、演劇は楽しいと思います。



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2015/11/16
稽古場日誌【客席編】…七井悠(役者)準備すること

16日の稽古は引っかかりの多いものだった。

はじめに冒頭から劇の途中まで通したのですが、
 ・悪くは無いけど話がスルスル展開しすぎている
 ・相手の状態を丸ごと受け止めて、それにリアクションする事ができていない
等の話が出ました。
確かに通している時に、相手に集中しようと必死で(つまり集中できていなかったと言うこと)、全体的な視野が
せまくなって居ました。
稽古を見ていた浅田さんからは、「二人とも怖かった」と言う言葉をもらいました。
これも恐らくお互いに対峙することに集中しすぎた結果だと思います。

もちろんこれくらいの集中度で交わされるべきお芝居もあります。
ですが、今回の客席編ではそのテンポではなく、もっと緩いところがあったり、非常に集中したりと、「次に何が起こるのか
分からない」と言うテンポで作ろうとしています。
そのためには何をどうしたら良いのか。。

一つは稽古前の自分の準備をちゃんとする、でした。
身体の調子が良くないな、と思うときほど入念にストレッチや発声練習を行うべきなのでしょう。
実際昨日の稽古時に、声が出にくいことが意識に上ってしまい、それが妨げになった部分もあります。

自分の調子が良くない時に、どれだけのことが出来るか。
自立的に演技すると言うのはそういうことなのかもしれません。



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2015/11/19
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者) トムとjelly

今日は、中村です。
最近雨ばかりですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、前の稽古は、劇場稽古でした。
先日、私は、場所が変わることで無意識のうちの影響が結構あることがわかり、個人的にはその事も意識した稽古となりました。

比較的今回は新しいアプローチが出た現場のように思います。
また、相手の芝居を受ける、ということに関しても、今一度再考しなければならないように思いました。


「受ける」とは、まあ文字通り相手の芝居をしっかり見て(感じて)、ということなのですが、「受ける=同じテンポ・音の高さ・雰囲気で返すこと」ではありません。受け止めたものと似たものを返すことは比較的やり易いのですが、それでは複数の人間がやり取りをする醍醐味が減ってしまうのではないでしょうか。

しかも、殊更この物語の登場人物はトムとジェリー的な(「トムとジェリー」とうったら、変換で「トムとjelly」と出ました。どうしてjellyだけ英語なんでしょう。)関係と言いますか。
端々で自分の主張と目的をぶつけあう物語ため、そこで起きるすれ違いの面白さですとか、発見を、俳優という身体を通して表現したく思います。そのために、「芝居を受けるけど、その受けたものをアウトプットする瞬間に、何を思うのか、どう出力するのか」を今後とも捏ねていきたいと思います。

あと、余談ですが、なんば駅から花園町、そして歩いて劇場に、と言った道のりで、少し一人で積む作業をしてみました。これは以外と他の稽古場でも使えるかもしれません。

稽古はどこからが稽古何でしょう。



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2015/11/19
稽古場日誌【舞台編】…諸江翔大朗"まだまだ発見出来る"

今日は舞台編の自主練習でした。
目標はいかに相手と会話をするのか。

久野さんは人が普通に会話してるときは、「ぬるっと」言葉が出てくるよねと言ってました。
言葉の感覚はわかるのですが、それを舞台で起こそうとすると途端に身体とのギャップが産まれます。
そのギャップを少しずつすり合わせる、そんな練習でした。

あと、僕は人と話をするときに共有したいのだと感じたのも面白い発見でした。
まだまだ発見出来るって、いいことですね。

諸江翔大朗



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2015/11/20
稽古場日誌【客席編】……浅田真那(演出助手) 誰かが観ているということ

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11月20日はパシフィックシアターで客席編の稽古でした。

劇場での稽古なだけあって、客席を4列ほど作り、バミリをして、いつもよりは本番に近い状態で稽古をすることができました。
また、この日は昼過ぎから新聞記者さん、稽古場見学の方が3人もいらっしゃって、とても賑やかな稽古になりました。

七井さんも中村さんもアップをしている時からとても集中していて、立ち稽古に入ってもそれらは継続されていました。
七井さんの言葉の最後まで丁寧に読まれる台詞はスピード感を伴って更に洗練されたものになり、
中村さん演じる女も、言葉にされている言葉以外の「台詞中の嘘」がどんどん切実さを増していて、観ているだけでとても切なくなります。
そんなお二人を観ていると、喋っている言葉に付随する演技や、「私、今こんなことを考えている演技しているんです」という役者側の気遣いが無いほうが、実はあらゆる演技の可能性を秘めているのではないかな、と思えます。凄く、面白いです。


これだけたくさんの方が一度に稽古場にいらっしゃるのは今回が初めてで、役者さんたちが緊張してしまったり、稽古に集中出来なかったりするのではないかと心配していましたが、それは杞憂でした。
観ている人がいるということは、「劇が劇になる過程の最後の部分」を常に体感していることのように思います。
誰かが観ているということは、それだけで役者さんたちの劇を作る過程の助けになることだと思うのです。

本番が近づいても、稽古はまだまだ続きます。
稽古場見学も随時受付中です。

静かだけどめまぐるしいこの稽古場を是非色んな人に観てもらいたい(もちろん本番も観てもらいたい!)、そう思っています。



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2015/11/23
稽古場日誌【客席編】……七井悠(役者) 相手とのやり取りが出来なかった

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こんばんは。

少し遅れてしまいましたが、23日の稽古日誌です。
23日は舞台編と客席編の役者が全員そろっての稽古でした。
私が稽古場に行った時には、太田さんと諸江くんが舞台編の稽古の真っ最中でした。
劇の終盤にかけてのシーンをやっていたのですが、去年劇場で見ていたものとはやはり成熟度?が違っていました。
二人とも余裕があるというか、舞台上(稽古場ですが)での居方が違っていました。
勿論再演という事で稽古を重ねていることもあるのは勿論ですが、1年間という個々の時間の積み重ねが、その人の立ち振る舞いに影響するのだなと、気づかされました。そういうことを目の当たりにすることが無いので、「再演」についても色々と考えさせられました。

客席編の稽古は、中村さんとのやり取りがあまりうまくはいきませんでした。お互いに集中はしていたと思うのですが、稽古後の検証で「集中する状態を作ることに専念しすぎていたのでは」と言う考察が出てきました。つまり、言葉や動きで相手を動かしてゆく働きかけが無かったのではないか、と言うことです。今までの客席編の稽古の傾向がその方向に向いていたのは確かだと思います。なのでこれからは、物語をどう語りたいのか・自分たちが何をしたいのか(を観ている人に伝える?)を考える稽古になる気がしています。



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2015/11/26
稽古場日誌【客席編】……森田深志(演出助手)

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11/24(火)の稽古。
メロディラインが固定化してしまっていること。一方がポンプの役割になると、もう一方が機能しなくなること。考えすぎること。意図や戦略を持つこと。キャラクターに囚われ過ぎないこと。制限を加えること。
稽古前半の課題や取り組みは以上のようなことでした。

そして後半、いままでやってきたことを一度奥にしまって、本番ではNGかもしれないことまでやっても良い、やりすぎるくらいにやりましょうといって通しをしました。
前半の課題が嘘のようにほとんど解消されていました。そして役者2人がとても楽しそうでした。表情も柔らかく生き生きと演っておられました。観ていた自分は、羨ましさと心の底から演劇やりたいという思いでいっぱいでした。

帰り道七井さんが、役に入りながらも足の裏のリアリティを感じていれば、コントロールができるとおっしゃっていました。また詳しくお話を聞こうと思います。



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匣の階公演
【第2弾】『パノラマビールの夜』脚本・演出:久野那美
@神戸アートビレッジセンター ロビー1roomギャラリー
2018年1月25日(木)-1月28日(日)

2015/11/26
稽古場日誌【客席編】…中村彩乃(役者) 骨を折りにいく

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今日は。中村です。
11月はとても暖かく過ごしやすい日々が続きましたが、そろそろサボってた冬が、仕事をし始めるようです。しなくて良いのに。しかも京都の冬は釈迦力に頑張りやがりますので、大変です。しなくて良いのに。

さて、客席編の稽古でした。
ここ数日、私はえらく単調な芝居になっていました。自覚があり、台詞のフレーズが固まってきたというか、「この音で入ってこの音で抜ける」、という機械的な芝居になってしまっていました。ある程度起こる現象が固まってきたということにも関連していると思います。一々に予測がつく、といいますか。

このような状態に陥ったとき、「まずい、なんとかせねば」と思えば思うほど泥に沈んでいくケースが多く、例に漏れず私もまんまと顎下あたりまで沈んでいました。

この状態から抜け出すには、ということで、
・目をつぶる
・空気椅子をする
・間をつめる
という、あれやこれやをさせてもらいました。
また、七井さんの方にも、久野さんから「普段しないことをして良い。相手を蹴っても、火を吐いても(これは静かに衝撃的でした)何しても良いですよ」という言葉かけがありました。

結果、それまでのダメ出しが殆ど解消される(完全な芝居、という意味ではありません)通しになりました。
芝居をしてる途中なら未だしも、終わった後に何か物凄い感情が押し寄せてきたのは、稀有な経験でした。押し寄せてきた感情の正体は未だにわかりません。

台本という言うべき台詞や、舞台といった、外部の媒体はあるのはあるのです。が、その媒体を足掛かりに俳優が何かを立ち上げるのは、途方もなく大変で、とんでもなく難しいことで、「そんな簡単なもんじゃないぞ」と、ぶん殴られた感覚です。

通しの後、具体的なこととしては「間を開けたら自分だけの言葉になるから、いかんね」「まだ一ヶ月あるから、色んなことを試さないと」「言葉が生まれやすい身体の在り方って大切だね」といったことがあがりました。

この稽古をなぞってはいけません。
「この稽古をなぞらないぞ!!」という意識も結局その稽古に引き摺られているため、いけません。何やら禅問答のようですが、常に何か蠢く気配をつくりたいと思います。

芝居をするのには、ずいぶん骨をおります。そして、それは面白いです。



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【第2弾】『パノラマビールの夜』脚本・演出:久野那美
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2018年1月25日(木)-1月28日(日)

2015/11/28
稽古場日誌番外編【舞台裏日記】…久野那美(作)"劇場には舞台と客席があります"

舞台編上面図2劇場そのものを舞台として使用しますので、舞台美術さんの仕事は舞台と客席を創ることです。今回、こんな具合に創ってもらっています。

←これは、舞台と客席を上から見た図です。(この図の上半分が舞台、下半分の色のついた□が客席です。)劇場内に柱がたくさんあるため(能舞台みたい?!)、柱を避けて斜めに客席を配置しています。
どこに座るかによって、見える角度、見えるものがかなり変わります。

ぜひ、お早めに入場整理券付きの前売りチケットをご購入頂き、お好きな席を選んで観劇してください!
⇒前売りチケットのお申込みは11/30までです。お急ぎください。


ちなみに、1幕舞台編の舞台は主に舞台の上。2幕目客席編の舞台は、舞台前面および、一列目の客席です。














客席から舞台を観るとこんな感じになります。


舞台編正面図 舞台編上手
1幕目:舞台編

客席編正面図 大黒あり 上手 客席編正面図 大黒あり 下手
2幕目:客席編



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