点々の階が上演する 囲碁劇?『点転』とは…

Q. 「点転」はどんな物語ですか?
A. 「点転」という盤上競技をモチーフとした、勝つことと負けること、終わること、終わらせることについての物語です。
Q. 劇中の点転とはどんな競技ですか?
A. 「一つの盤の上で二人が点を打ち込み合う競技。 誰のものでもなかった場所に点を打ち、その点をよりどころにしてお互いがお互いの領域を作っていく。」と説明されています。「競技者のレベルで盤の大きさが変わる。上級になるにつれ盤が大きくなる。さらに上級になると運動場サイズの盤を使って点を飛ばしあう。名人レベルでは海を超え国をまたいで戦う」という仕様のようです。
劇中では試合はおこなわれません。セリフややりとりから、架空の競技を想像してください。
Q. 囲碁劇という噂はほんとうですか?
A. 囲碁そのものは登場しないのですが、囲碁と合気道を混ぜたような(と説明される)競技がモチーフとして登場します。盤の上に石ではなく点を打ち込んで勝敗を競う競技です。
脚本担当の久野那美が、囲碁を教わったときの感動をもとに、作家が感じた囲碁の世界観を作品にしました。
囲碁棋士の所属団体である「関西棋院」様に作品を見ていただき、初演は「協力」、今回は「後援」という形でサポートしていただいていますので、厚かましいですが「囲碁劇」を名乗っています。(囲碁はでてきません。点転の試合の様子も出てきません)
Q. 点転の棋士になるには特別な才能がいるのでしょうか?
A. 「点を巧みに扱い、他ならぬその場所を選んで打ち込むには高い集中力と観察力ととっさの判断力と諦念が必要です。相手の呼吸を読み、機を逃さずにそこに滑り込み狙いを定めるリズム感と瞬発力も必要です。」(by 佐々木峻一演じる若手棋士)
Q. どんな登場人物がいるのですか?
A. 舞台に登場する登場人物は五人です
・紙袋を持つ男…七井悠
・何も持たない男…佐々木峻一
・黒い靴の女…大西智子
・白い靴下の男…三田村啓示
・窓の外を見る女…新免わこ
Q. 勝負師達の物語ですか?
A. 点転という競技の棋士以外に小説家なども登場します。点転という競技の中で生きる人以外に、いろんな形で点転に関わるひとたちを描いています。(それぞれの意味で、皆勝負師かもしれません)
Q. 誰が主人公ですか?
A. 演劇なので、主人公は見る人によって違います。
台詞が多いのは:何も持たない男
脳みが深いのは:紙袋を持つ男
登場時間が長いのは:窓の外を見る女
話を展開させるのは:黒い靴の女・白い靴下の男
舞台には登場しないのは:師匠
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