2017/10/25
1月公演 匣の階 稽古日記 10/23(チェサン)

唐突ですが、人生は引き際が肝心だ、というようなことを聞いたことはありませんか。あると思います。今にも、うむ全くその通りだ、と頷いてしまいそうですが…「引き際」ってどこにあるのでしょうか。

最新の稽古のことをお伝えする役、今回はチェサンが仰せつかりました。皆さまどうも。

稽古場で、10年という時間を考えていました。それは長いのでしょうか。短いのでしょうか。ある人は言いました、「自分は10年を2度しか知らない」と。またある人は言いました、「5年は短い。10年はたった2度それがあるだけだ」と。
匣の階『パノラマビールの夜』に出演する6人の俳優の内4人は20代の平成っ子です。10年という節目を実感する回数は多くないかもしれません。10周年記念というとなんとも壮大ではないですか。苦楽と愛とお金を感じる言葉です。長い時間を感じる言葉です。
でも一方で、仮に、物心がついて記憶もはっきりしている歳を4歳としましょうか、そうすると14歳から今日までの日々は全て10年の節目の日々と言えます。もちろん屁理屈ですが。しかしこうなると10年とはなんとも日常のありふれたことのように聞こえませんか。

僕の役、Qは10年前に発足した天文学研究会の2代目会長という立場にいます。とある星の最期を看取るために舞台に現れます。誰からも語られぬこの10年の研究会のことや(先のリーディング公演『Port』ではこの10年の一部が語られていましたね)星の最期を経てこの研究会はどこに向かうのかなどを稽古場で思案していたのです。研究会はこれで解散ではなかろうかという意見があり、少なくともこれを最後に辞める者が現れるという意見があり、Qは独りだけになろうとも辞めることも止めることもしないだろうと僕は考えていました。

冒頭の話に戻します。何事にも肝心要らしい「引き際」は一体全体どこにあるのでしょうか。時間か出来事か。まぁきっとどこにでもあるのでしょう。そんなことを考えながら稽古場にいると、この物語の中にもそれはあるように思えてきました。6人の登場人物は『パノラマビールの夜』が明けた時、六者六様に何かの区切りをつけているように思えてきました。

『パノラマビールの夜』では町の話が語られます。人形の話が語られます。星の話が語られます。匣の話が語られます。ある寒い日に、見晴らしの良い場所で、ビールを飲みながら語られます。そして、朝を迎えるお話です。



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第5回OMS戯曲賞佳作受賞作 20年ぶりの再演

『パノラマビールの夜』

脚本・演出:久野那美
主催:階
共催:神戸アートビレッジセンター
協力:大阪ガス
企画・制作:匣の階

日時
1/25~27 17:00 / 20:00
1/28 14:00 / 17:00
※上演時間は約60分

料金
一般:2800円
学生:2000円
立ち見:1200円

会場
神戸アートビレッジセンター 1階 コミュニティースペース1room
※神戸高速 新開地駅 東8番出口より徒歩5分
※JR 神戸駅 北出口より徒歩10分
※神戸市営地下鉄 湊川公園駅 より徒歩15分

予約
web http://floor.d.dooo.jp/hako/
tel 050-5240-3066
mail hakonokai2018@gmail.com
※↑にて12/25までの早期ご予約特典は出演者またはスタッフの手書きメッセージ付きチケット!


匣の階
2017年3月に兵庫、大阪、京都、東京の俳優・スタッフにより立ち上げられた演劇上演集団です。箱の階から始まる階ユニットの2017-2018年ver.です。2017年9月・2018年1月、神戸アートビレッジセンターにて<匣と町と記憶を巡る2つの物語>を上演します。匣の階は2018年1月の公演終了と同時に解散します。


→匣の階公演詳細&チケット
→匣の階稽古日記

匣の階公演
【第2弾】『パノラマビールの夜』脚本・演出:久野那美
@神戸アートビレッジセンター ロビー1roomギャラリー
2018年1月25日(木)-1月28日(日)
















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