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出演者紹介《三田村啓示》

≪白い靴下の男…三田村啓示(空の驛舎)≫

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【主な出演作品(2015-2016)】

≪2016≫
伊丹想流私塾第20期生公演『何かのマチガイ』
現代演劇レトロスペクティヴ〈特別企画〉AI・HALL+生田萬『夜の子供2』
ピンク地底人『わたしのヒーロー』
木村悠介演出作品『サミュエル・ベケット わたしじゃない』

≪2015≫
伏兵コード『我が行路』
努力クラブ『彼女じゃない人に起こしてもらう』
モンゴルズシアターカンパニー『闘争⚡判断』
「みんなの劇場」こどもプログラム『とおのものけやしき』
劇団太陽族『劇論~どこから来てどこへ行くのか』


三田村啓二が演じる役、「白い靴下の男」は、突然部屋に現れる。
他の多くの人と同じように、一冊の本を、小説家の男に返すために。

「すいません。ずいぶん長い間お借りしてしまって。家の者が今日先生にお返しするために持ってきたと思うんですけど…」
「今日の式も本の中のと同じでしたね。棺に百合の花を入れてました。」

(劇中台詞より)

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今回、階の公演では珍しく20代の俳優が多い中、三田村は七井と並ぶベテランの立ち位置である。
20代女性である中村彩乃と30代男性である三田村のダブルキャスト。それぞれの出演回で、どんな異なる景色が見えてくるか。

“三田村さんは以前から舞台で拝見して気になっていたので、今回思い切って出演をお願いしました。所属劇団の公演を翌月に控えていることもあり、劇団さんのご協力を得ての参加となりました。
はじめて舞台で拝見した時はまだ30歳くらいで「魅力的な若手俳優さんがいるなあ」と思って居たのですが、ここ数年であっという間に風格を増し、関西小劇場を代表する俳優になっておられました。”(久野)

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“力で押さないのに遠くまで通るソフトで厚みのある声と、役柄によってどんな風にも見える不思議な風貌が魅力の俳優さんです。論理的に考えて粘り強く問題を解決しようとする人でもありますが、ご一緒して思ったのは、意外と感覚的な方だということでした。言葉以前のレベルで、やりたいこととやりたくないことがはっきりしている感じが印象的でした。今回、とてもつかみどころのない役に挑戦してもらっています。

演技とは人格を表現するものであるという考え方もあると思うのですが、今回三田村さんの役割は、人格とは違う部分で全体の空気の流れを左右するキーになるポジションです。俳優は舞台の上でそういう役割も担うのだということを私は今回の作品で三田村さんに教えてもらいました。”(久野)

「だってまだここにいるような気がしてしまう。そんなはずはないのにそんな気がしてしまう。」
(劇中台詞より)

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(撮影:紅たえ子)


◆点の階『・・・』(作:久野那美) 2017年1月12日(木)~1月15日(日) @京都芸術センター講堂

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