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出演者紹介《佐々木峻一》

≪何も持たない男…佐々木峻一(努力クラブ)≫

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【主な出演作品(2015-2016)】

《2016》
ユバチ『Re:connect』
劇団飛び道具『アルト-橋島篇-』
Zombie-4months creation『Action and Presentation』
努力クラブ『ピエロどうもありがとうピエロ』
ブルーエゴナク『ラッパー』

《2015》
BRDG×努力クラブ×したため『ドメスティックサイエンス』
made in KAIKA『松原京極オプマジカリアルテクノ』
柳川『約三十の嘘』
劇団衛星『義経千本松原』


「点転」という盤上競技の若手棋士。それが佐々木の演じる役柄である。
点転に対する彼の自信と熱意は、佐々木自身の芝居への熱意とつながっている。

「世界に通用する棋士になりたいです。」
「僕は点転を10年やってきました。これからもこの世界で生きていきたいと思っています。」

(劇中台詞より)

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“佐々木君とは点の階オ-ディションではじめて会いました。
控えめに自己申告して保険をかけて、「あら意外とできるじゃない」と相手に言わせるような心持がわたしはいちばん嫌いなのですが、佐々木君は正反対でした。実績や現状からは「難しいんじゃない?」とふつうは思われるような成果を本人だけは出す気まんまんでいるところに好感を持ちました。”(久野)

「点にはあらかじめ名前をつけることができません。まだどこにも打たれていない点はただの点です。自分も、相手も同じです。何が起こるのか、始まる前は誰も何も知らない。」
(劇中台詞より)

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他人と歩調を合わせることのない、独立独歩のキャラクターを演じる印象が強い佐々木。
「コミュニケーションがとれる俳優になりたい」と、今までの不得意分野に挑戦するべく稽古に励んでいる。

“演劇をやっていて、「今できるはずがないことが本番ではできるかもしれない」ということがいちばん楽しいしわくわくします。そんないちばんの醍醐味なしに、「失敗するわけにはいかない」「効率よくよい結果を出そう」とする創作現場から、わくわくする作品が生まれることはないと思うのです。”

“自分が選ばれた人間であることを信じたいから準備や努力をしない、というひとは多いように思うのですが、彼は根拠もなく自信を持ってる割に猛烈に地道にコツコツ努力する俳優さんでした。そして頑丈だった。全員からダメ出しされても、彼のために稽古が滞っても、ものすごく楽しそうに稽古にきます。こういう俳優さんがめきめき変化していく現場はすごく楽しいです。おかげさまで活気あるスリリングな稽古場になっています。”(久野)

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「僕は点転を始めて、待つことを覚えました。今何が起こっているのかわからないときは、次に何かが起こるのを待つようになりました。
肝心なことはいちばん後にやってくる。
それを決して見逃さないように待とうと考えるようになりました。」

(劇中台詞より)

“ただ、「どう見ても今は無理だろう」ということは、結果的に「やっぱり無理だった」となる可能性がもちろんあります。彼は今もまだ、稽古場で闘っています。成果を出したいです。”(久野)

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(撮影:紅たえこ)


◆1月14日(土)11:30公演後、関西棋院の囲碁棋士と点の階作家・出演者によるアフタートーク・アフター囲碁講座を行います!詳しくはこちらから。
点の階『・・・』(作:久野那美) 2017年1月12日(木)~1月15日(日) @京都芸術センター講堂

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