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doors 通信 その1: 中村一規(演出助手)

缶の階は、8月にDOORS 8thという企画でワークショップをおこないます。
http://www.iwf.jp/

缶のメンバー7人と一緒に、缶の階の作品の創作法を体験してもらおうというものです。

今日はその内容を決めるための秘密のお稽古。

2人でエチュードを繰り返しながら、台詞が生まれる瞬間に、人と人の間に何が起こっているのかをじっくりと観察しました。

人と人の間に、言葉が生まれる直前の関係って、すごくセクシー。

この瞬間が、ドアーズでも、公演の本番でもたくさん生まれるといいなぁと思います。

2カ月かけて、ワークショップについて何をするかを探していきます。
次のお稽古は来週。
詳細が決まったら、このドアーズ通信でお伝えしますのでまた覗いてくださいね。

今日の結論
台詞は生まれる瞬間が一番官能的。

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doors 通信 その2

梅雨なのに今日も晴れ。そんな中、DOORSに向けてのお稽古兼作戦会議3日目。
 
そうそう、DOORSの日程が決まりました。
8月11日の19:30から芸術創造館です。
参加してくれる皆様、楽しみにお待ちください。
私達はすでに楽しみです。
詳細はこちら (http://www.iwf.jp/)
 
このお稽古は作品創りから離れて、DOORSの内容を考えるためにしています。
それに加えて、12月の公演が階の初参加となる役者さん2人(諸江さん、七井さん)を中心に、「久野さんの台本の言葉」との関わり方を探っていくことも目的としています。
 
DOORSでは、言葉がうまれる瞬間を、缶の階のメンバーと参加者で共有したいと考えています。
今日のお稽古では、台本の言葉に必然性がうまれていく瞬間をたくさんみました。
 
久野さんの台本は、独り言というか、登場人物が自分の経験とか思い出を延々と喋ること。が多いです。
一見するとそのシーンの他の登場人物がリアクションしてもしなくても(何なら相手がいなくても)、この人は同じ話をするんじゃないかと感じることがあります。
 
けど、そうではなく、その場とその相手じゃなければその独り言は、思い出せなかったし、言葉という呈をなして表面には出てこなかった。
だから、仮に相手に向かって喋ってなくても、そこでしか生まれなかった話をする瞬間を切り取っている。
 
そういう、当たり前のことに気付いたお稽古でした。
 
相手とコミュニケーションが目に見える形で起こっていなくても、今ここでしかおこらない関係。
会話を介さないけど、周りには見えないかもしれないけど、両者の間には確かにあるやりとり。
 
そういうものって、舞台と客席の関係と同じなのかもしれません。
 
 
今日の結論
独り言は一人じゃうまれない。
そこに相手がいるから。うまれる独り言がある
そこにいた相手がいなくなったから、うまれる独り言もある。
 

doors 通信 その3

doorsまで、1ヵ月を切りました。
参加者、絶賛募集中です。
詳細はこちら (http://www.iwf.jp/)

本日のdoorsのお稽古は、本番のWSを見据えて、少しずつ流れを確認しました。
というのも、今回のWSは何と講師が’7人!
役者も作家もスタッフも皆で乗り込んで、缶の階の稽古場の雰囲気。創作方法をそのまま体験してもらおうという趣向です。

セリフの生まれる瞬間という事なのですが、今日はそのもう一歩前ということで、セリフなしでエチュードを。
セリフのかわりに使うのは、12月の本番でもキーアイテムとなる予定の、大量の缶コーヒーです。

飲むだけじゃなくて、転がす・投げる・並べる・倒す。
人と人の間にある、豊潤で細やかな関係性が、缶コーヒーを介して表に出てきます。

なんせ、我々は缶の階なので。缶を通じて人と表現がつながるのは、団体として正しいはず。
そんな思いで延々缶をころがしていました。

間違いなく楽しいWSになりそうです。
ご参加、お待ちしてます。

今日の結論
積まれた缶が倒れるのは、とてもセクシー。
崩すために積むのか。積むために崩すのか。
芝居の為に生きるのか。生きるために芝居をするのか…

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キャプチャ


キャプチャ

doors 通信 その4

doorsまで、いよいよ2週間。
お稽古も大詰めです。
本日は役者さん3人に、スタッフ3人という大所帯。
ワークショップの本番に近い流れで打ち合わせを行いました。
全体像が見えてきましたが、改めて楽しそうなワークショップです。
何かの発表があるわけでなし。特定のスキルが身に付く訳でなし。何ならお芝居がうまくなるわけでもなし。

とにかく、セリフの生まれる瞬間に。お芝居の生まれる瞬間に。ともに立ち会いましょうという内容です。
缶の階の稽古場をそのままぎゅうっと体験してもらいます。

今日は、役者もスタッフもかわるがわる参加者になってみて、リハーサルを重ねました。
たまに出る側と見る側が入れ替わってみるのは、発見が多いです。

文は人なり。という言葉がありますが、そういう意味では、お芝居は人そのものなり。
いや、そのものよりも、ずうっと濃い人間そのものが舞台には現れてしまいます。

たくさんの参加者と濃い稽古場をつくりたいです。
ご参加お待ちしております。参加者、絶賛募集中。

詳細はこちらまで http://www.iwf.jp/8sche/category_944/item_1171.html)">(http://www.iwf.jp/8sche/category_944/item_1171.html)

今日の結論
缶とか、紙とか、セリフとか、小道具とか。
何かを通じてコミュニケーションを表現するのは、濃すぎるとドロドロして飲みづらいから。
セリフがあるかないかは、水割りかソーダ割りかくらいのちがい。たぶん。

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doors通信6: 七井悠(出演)

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本日の稽古は、京都は岡崎いきいき市民活動センターという場所で行いました。
京都市内の少し入り組んだ場所にあるのですが、こじんまりとしつつも、牧歌的?な雰囲気のある稽古場です。
まずは客席編の稽古から。毎回冒頭から通せるところまで通して、止めてから演技の内容を検討する、という稽古方法をとっています。となると、やはり稽古の時にはセリフを全部入れてきていることが望ましい。目で追いながらセリフを言うのと、覚えて自分の体に落ちたセリフを言うのでは全く違いますので。。。私自身そうはわかっているのですが、やはり稽古場に来て読み合わせをしないとセリフが中々覚えられない、というジレンマとも戦っております。

冒頭は久野さん、片桐さん、私の3人でしたが、途中から中村さん、ステファニーさん、北村さんが加わって全体を通すことに。しばらく稽古がないので、その間の参考にと、通し稽古を録画しました。その結果、、まずシーンを何回も返してセリフを覚えよう、ということになりました。
後半はDOORSの稽古内容の話し合いと、ワークショップのシュミレーションをしました。北村さんとステファニーさんがワークショップに参加することで、何という化学反応が。。。(おふたりとも、過激でした)
詳細はDOORSのワークショップで。となってしまいますが、舞台に立つ際に必要な感覚についてあれこれするワークショップになっております。
皆さん是非参加してください。
↓こちらです!

http://www.iwf.jp/8sche/category_944/item_1171.html

第1回WSレポート(doors8th)

編集中

第2回WSレポート 0925@旭区民センター 中村一規

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缶の階では、12月の本番まで毎月1回づつワークショップを予定しています。
ワークショップというよりは、稽古場体験。
缶の階の作品が生まれているところにそのまま参加してもらっています。

本番の作品が劇場をモチーフにした作品ですので、
その作品さながらに、お芝居について、劇場について、お稽古について
みんなであれやこれやと悩む場所です。

第1回目のワークショップはdoorsで、2回目の9月は缶の階だけで開催しました。

参加者の方がものすごく稽古場に対して真面目(なんならメンバーよりも)なので、
毎回、素敵なお稽古になっています。

初回は、お芝居に大切なコミュニケーションが生まれるところを探るために、セリフが生まれる瞬間に役者の中で何が起こっているのかを、エチュードで丹念に探りました。
先月の2回目は、実際の台本を使って、初めのシーンを、本番の役者も交えながら練習しました。
もう、練習って言っちゃいますが、それくらいクリエイティブなワークショップなのですよ。

参加を迷っている人、一度受けた人もぜひ来てください。

全5回ありますが、毎回ちがうことが起こってますので、どれを来ても、どこからきても大丈夫です。
ワークショップを見るだけ。意見を言うだけ。前でお芝居する。それぞれの参加の仕方お稽古に参加してください。
稽古場にはいろんな人がいればいるほど、芳醇になりますので。
「習いに」なんて来なくていいのでに、ぜひ「創りに」お越しください。

月に1回ずつ、12月まで行います。詳しくは缶の階サイトにて。

※FACE BOOKにも記事があります。→https://www.facebook.com/cannokai?fref=tsl

第3回WSに向けて 1020中村一規 

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(第2回のWSより)

10月度の缶の階ワークショップ 10月23日(木)の内容が、おぼろげに決まってきましたよ。

毎回、階のメンバーと参加者がその時気になっている事が、いつの間にやら、そのまま当日のプログラムになってしまうワークショップ。
前回、9月のワークショップは、「触覚が最近気になっている」という話から、それについての議論が盛り上がりまして、
皮膚感覚というもののお話やら、エクセサイズやら、何やらかんやら盛りだくさん。
その後、客席編の台本の頭をみんなでいろいろやってみました。

普段の稽古場よりも、たくさんの人数がいるのでいろいろな目線からの話が聞けて、いろんな演技を見られます。
すごく楽しいワークショップです。
(そして、缶のメンバーにとってはありがたい。そりゃあ稽古場にいる人の数が増えるほどお芝居はよくなるってもんで)

そして、今月のワークショップ。
公演は「客席編」と「舞台編」の二つがありますので、10月度は先月とは逆の「舞台編」の台本をテキストとして使います。

前回とは違う切り口から、台本をお芝居にしていくところを捉えていければと思っています。
と言いつつ、毎回思ってるのと違うようになるのが、稽古場の醍醐味なのですが。

会場は、ウイングフィールド!
本番の劇場で、本番の台本を使ってのワークショップ!

最近階のメンバーがわかってきたことは、このワークショップで起きたことでものすごく公演の本番の出来が左右されそうだということ。
それくらい、ホットな現場になってますよ。

お誘いあわせの上、ぜひ。
お待ちしてます。


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(時間が経つにつれ、どんどん文字が増えていくホワイトボード)




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(ポツネンとたたずむ七井さん。出演する俳優にもとっても、とても考えさせられるWSだったようです)

第3回@ウイングフィールド1023中村一規

缶の階ワークショップ、第3回終了しました。
今回は、人数が少なかったので、そりゃあもう、みっちりとしたWSとなりました。
稽古場体験と毎回銘打っていますが、今回は特にその傾向が強かったですね。

12月の本番の台本を使って、全員で改めて「この台本に適した創作法」を探しなおす作業をしているのかなと思いました。
参加者の方が一人増えれば、それだけ台本のとらえ方が増え、創作法が増える。
だからこそ、WSという機会で参加者の方と共同作業できることは貴重ですね。

今回は、「エチュードで」「台本を使って」、「参加者の方と」「本番の役者さんと」と、さまざまな組み合わせで、
台本の頭のシーンを丹念に追ってみました。

来られている参加者の方が、本当に素敵な皆さんで、
台本について、たくさんの新しい発見がありました。

缶の階WSは、うまくなったり、スペシャルなスキルが身についたりするものではないのかもしれません。
ただ、参加者が来て一緒に創作してもらうことで、確実に作品がよくなっていく。
メンバーにとっても、参加者にとっても、その場で物が作られているという実感がある。

その場を共有できることは、階のメンバーにとってすごく幸せなことだし、
きっと参加者にとっても素敵な瞬間ではないかと思っています。

稽古場でともに何か作ったことは、必ず作品に生きてくるはずです。
10月度にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございます。

残すところWSは11月、12月の2回です。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

最後のWS~1222中村一規

缶の階の本番が無事終了しました。
ご来場頂いた皆様ありがとうございます。

そして、今回の作品には、ワークショップで発見したことや試したこと、参加者の皆さんの反応を参考にして考えたことなどが、すごく反映されています。
ワークショップに参加してくださった皆様、ありがとうございました。

月1ワークショップ
12月分は、25日に行います。
サイトでも発表になっている通り、27日に追加公演が決定しましたので、25日もまだまだ創りますよ。
缶の階は27日の公演を持って解散しますので、稽古場を体験できるのも今回限りです。
ご参加お待ちしております!

本番の劇場で、本番に使用するセットで、本番の役者さんとスタッフと一緒に稽古場を共有するワークショップです。
すでに本番を見た人も、27日に見る予定の人も、本番には予定が合わないけど缶の階の創作法に興味がある人も、皆様ぜひお越しください。

詳しくはサイトを確認してくださいね。
http://homepage2.nifty.com/floor/can/

本番を経て、作品がより強固なものになるのか、あるいは、まだ変わるのか。
実はこの日が、本番以来の初稽古日なのです。
本当にどうなるのが我々も分かりません。
あと、3ステージ。
まだまだやれることはありますよ!

第5回最終回1225中村一規

8月から月に一回ずつ行ってきた缶の階ワークショップ。
クリスマスの第五回目を持って無事終了しました。
参加してくださった皆様、ありがとうございます。

稽古場体験ということで、とにかく、缶の階の稽古場をそのまま体験してもらう。というコンセプトのワークショップでした。
なぜこんな形になったというと…
缶の階は今回限りで集まった期間限定ユニットですから、年数を経てたどり着いた創作方法があるわけではありません。
なので、階の作品作りの秘密。という形でバンとお渡しするものがないのです。

もしこの階に作風と言うものがあるとしたら、誰が集まっているのかということです。
今回のメンバーでしかできないものを作るということが、そのままメンバーが集まった理由になる。

そこで、稽古場体験という名目でワークショップに参加してくれた人たちもメンバーとして共に作品を、作るということが一番自然なのではと思いました。

なので、参加してくださった方々は皆さん階員(階の会員)なのです。

階員のみなさま、実はワークショップで発見させてもらったた事、試した事、教えてもらった事、ものすごくたくさんが本番の舞台に反映されてます。
もしかしたら、それがなければ、全く違う作品になっていたかもしれないのです。

感謝しかありません。
そして、もし作品を気に入ってもらえたのであれば、その創作に参加してくださっことは、他の方に誇っていただければと思います。
「缶の階の舞台なぁ、俺がワークショップ出たからあんな作品になったんよ。」

改めて、参加してくださってありがとうございます。
そして、この稽古場を愛してくださって、作品を良くするために協力してくださってありがとうございます。

追加公演があります。
あと、一日だけ。

缶のメンバーと、50人ほどのワークショップに参加してくれた皆さんが、が稽古場にいた証が、最後にもう一度舞台にあがります。

作品の完成度がもたらしてくれた、おまけの一日です。
幸せな終わりに、多謝。